[2004/10/13]
[残月]貴志ゆう様より、個人的に拝領。


今更この身を照らしたりなどしないで下さい
かつては日輪の輝きの様なと謳われたこの身だけれど
今は一筋の儚い月光さえも相応しくはない

光の中でこの肌に浮かび上がるのは
貴方が残した紅の刻印
貴方の抱く憎しみの証
私が抱えた罪の代償

救ってくれと誰かに縋りついてしまえるならば
少しは心も軽くなるのだろうけれど
私にはそう出来る相手すらも居ないから
ただこの豪奢で柔らかな檻の中で俯くのみ

拍動の音が力強く時間を刻んでも 精神は永い眠りへと誘われる
病が身体を蝕んでいたあの頃の方が
ずっと鮮明に"生"を感じられたなど何と皮肉なことだろう

気まぐれに訪れては嵐の様に私の上を通り過ぎて行く貴方に
今はもう偽物の微笑みを向けることすら難しくなってしまった

私は何の為に今まで必死でもがいてきたのか
本当の笑みを浮かべられた瞬間があったのか
沢山の問いが意識の表層に浮かんでは 闇の底へと堕ちて行く

一度でいい
自分の為に心から微笑める瞬間が私にもあったなら


拙宅裏連載の吹村小説"蘇生"のワンシーンをイメージして[残月]の貴志ゆう様が描いて下さいました。
村正様の結っていない金糸の御髪が開いた襟元を隠す様にまっすぐ垂れているお姿、何とも悩ましく艶やかで、且つイラストを拝見していると彼の表情から様々な感情が伝わって来て、興奮のあまりついつい上の様な謎な詞を添えさせて頂いてしまいました。そしてこの頁だけは基本のカラーも緋色で統一(笑)
貴志様の『吹雪ちゃん的な演出・緋色の襦袢』との御言葉に思わず大きく肯きつつ『これぞもっさりさん的男のロマンよっvv』と大興奮だった私が居ります。
貴志様に心よりお礼を申し上げつつ、未だ書き途中のこの拙作の構想を練らせて頂きますvv



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